当院では、下関市立市民病院及び済生会下関総合病院の協力病院として、また、山口大学、九州大学、国立下関病院の協力施設として、厚生労働省より臨床研修指定病院に指定されています。

研修理念

将来の専門性にかかわらず、医療の社会的ニーズを認識しつつ、日常診療で遭遇する疾病に適切に対応できる診察能力と医療人としての素養を身に付けることを研修理念とする。

医療人としての素養とは、

  1. 感性
  2. コミュニケーション能力
  3. 筋の通った言動

の三つが挙げられると考える。

1.感性を磨く

患者や家族の苦痛を感じ取れる感性とそれを和らげる知識と技術を持つことは、医療人として大切な事である。感性を磨くには、患者の訴えに傾聴しまた患者を取り巻く人間関係に働きかけ多くの情報を獲得する。

この情報を多角的に分析し患者の問題点を明確化することから始まる。それを通じて患者を深く理解し共感すると同時に、患者や周囲への対応策も見えてくる。

患者の失病のみでなく、患者そのものを理解する、いわゆる全人的医療を行う事が重要である。

2.コミュニケーション能力を獲得する

医療人として最も大切な資質の一つである。医療は、患者、患者家族そして多くの職種のスタッフの協力の元に行われる。これを円滑に行うために必要なものが、コミュニケーションの能力である。

挨拶し言葉を交わし話し合う。相手の気持ちを理解し尊重しつつ、自分の考えを述べる。相手の立場を配慮した謙虚な態度が重要であることは言うまでもない。

3.筋の通った医療

根拠に基づく医療(EBM:Evidence Based Medicine)を行う。性急な結果だけを求めるのではなく、なぜどのような理由で行うか、プロセスを大切にした医療を行う。

そのために報告、連絡、相談などをきちんと行い、あるがまま現実を受けとめどのようにすれば最も望ましいか考える態度が重要である。

研修の目標

  1. 主治医として症例を担当し状態像の把握と重症度の客観的評価法及び診断を習得する。
  2. 向精神薬を適切に選択できるように臨床精神薬理学的な基礎知識を学び、臨床場面で自ら実践できるようにする。また、適切な精神療法、心理社会療法を身に付けて実践する。
  3. 心理教育の一環として家族からの病歴聴取、疾患及び治療法の患者家族への説明を実践する。
  4. 病気に応じて薬物療法と心理社会療法をバランス良く組み合わせ、ノーマライゼーションを目指した包括的な治療計画を立案する。
  5. 患者家族やコメディカルスタッフと協調しインフォームドコンセントに基づいて包括的な治療計画を実施する。
  6. 訪問看護や外来デイケアなどに参加して、社会参加のための生活支援体制を理解する。
  7. 総合病院の一般科において精神症状を呈する症例を担当し、基礎的なリエゾン精神医学や緩和ケアを実践する。