副院長中村 尚史
当クリニックでは、平成27年5月より、児童思春期・思春期青年期専門外来を設立し、現在も、地域の学生や若年者を中心に診療をしています。
思春期とは、二次性徴の出現から性成熟までの段階と定義され、年齢でいうと8~9歳から17~18歳までとされています。
当クリニックでは、中学生以降(成人を含む)を私が担当し、中学生までの子供は、医療法人テレサ会西川医院発達診療部・発達障害研究センター長で山口大学医学部小児科臨床教授も兼任する林隆医師が担当しています。
さて、思春期では、「自分とは何者で、どのように生きていけばよいか」と自己認識を発達させる大切な期間ですが、それと同時に様々な壁にぶつかり、悩んだり苦しんだりすることが多くあると思います。これらの苦悩は、大人になるための貴重な成長の糧と考えることもできると思いますが、昨今の社会環境の変化(スマホ、SNSの普及など)が影響しているのか、それでは済まされないケースが増えているように感じます。
思春期における悩みや苦しみは、大人のように上手く言語化して、周囲にSOSを出せないケースが多く、頭痛や腹痛、めまい、不眠、過眠など身体症状として現れることもあります。
何かいつもと調子が違うが、身体を色々検査しても何も異常がない時は、本人も上手く認識できない何かしらの苦悩を抱えているかもしれません。さらにいえば、そのようなケースでは、背景に何らかの発達障害が存在する可能性もあるので、注意が必要です。
我々は、このような思春期青年期の様々な問題について、日々対応をしています。
当クリニックでは、医師、看護師、薬剤師、臨床心理士、精神保健福祉士、作業療法士が1つのチームとなり、精神療法、薬物療法を行う診療、様々な精神症状の評価や発達障害の診断を行う心理検査、特に思春期では重要となる支持的な心理カウンセリング、学校卒業後の就労支援などに必要なソーシャルワーク、レクリエーションや自立を目指した作業療法を各職種が連携して行っていきます。
思春期に限りませんが、精神科を受診するということは、少しハードルを感じるかもしれません。当クリニックは、学校でも家庭でもない一つの気軽な相談場所として利用してもらえればと考えています。よろしくお願いいたします。
なかむら たかし
中村 尚史
役職 | 副院長 |
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専門分野 | 精神科一般、思春期青年期精神医学、発達障害 |
実績/資格 | 医学博士 精神保健指定医 日本精神神経学会 専門医・指導医 クロザリル登録医 |
ひとこと | 気軽な相談場所として利用してもらえればと考えています。 |
当院への受診について
当院では患者さんの待ち時間を短縮するため、予約制を導入しています(初診の場合、受付から診察・検査までおおよそ半日かかります)。
まずはお電話にてご相談くださいますようお願いいたします。