ご挨拶

高齢化に伴い、認知症患者の急増が社会問題になっています。そこで、下関病院では、これまで認知症に罹患された患者さんに対して、積極的に医療・介護のサービスをタ職種で提供してまいりました。 その実績が認められ、当院は認知症疾患医療センターに指定されました(平成27年)。この認知症疾患医療センターは、認知症患者さんとその家族の方々が住み慣れた地域で安心して生活ができるための支援の一つとして、 都道府県や政令指定都市が指定する病院に設置するもので、以下のような役割を担っています。

  1. 専門医療機関として、詳細な診断や急性精神症状への対応、身体合併症を有する患者への対応を行います。
  2. 認知症医療の地域における中核的機関として、専門研修会や連携協議会開催、専門的な相談を通して、医療機関と介護サービス提供事業所等との連携強化を図ります。
  3. 認知症医療の情報センターとして、地域住民への認知症に対する理解を含めた啓発活動や相談を行います。
  4. 地域における医療と介護の連携拠点として、認知症連携担当者を配置し、地域包括支援センターとの連携機能の強化を図ります。認知症に関する医療では、脳機能が低下するという側面のみに目が向けられがちですが、 患者さんご本人やご家族は大きな心理的ストレスにさらされることになります。 そこで、認知症患者さんの治療は多職種のチームで丁寧に行うことが必要です。当院の認知症治療の医療チームは認知症治療の専門医(精神科医、神経内科医、脳神経外科医)、看護師、臨床心理士、精神保健福祉士、作業療法士、臨床検査技師、放射線技師からなる多職種で形成されています。 当院の認知症医療のもう一つの特徴はスピーディーに行われることにあります。 受診当日に、詳細な病歴を聴取した上で、頭部MRI検査、脳波検査、神経心理学的検査を行った後に診察が行われ、治療が開始されます。 さらに、当日のうちに各種手続きや関係機関との連携のお手伝いをし、医療・福祉のサービスを統合いたします。 さらに、症状が改善して帰宅されるまでの中間施設での医療・福祉サービスの提供も積極的に行っております。 我々が目指すのは、認知症患者さんの尊厳ある、充実した楽しい生活です。認知症に関してどんなに些細なことでも対応させていただきますので、気軽にお声かけいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

院長 末次 正知

チーム医療におけるスタッフの役割<チームアプローチ>

専門医

確定診断・薬物療法・生活指導

看護師

相談窓口、かかりつけ医との連携

臨床心理士

心理検査(スクリーニング検査、前頭葉機能検査、失語症検査など)

集団療法(回想法、集団カウンセリング(集団学習)など)

個別療法(カウンセリング、家族療法、芸術療法など)

精神保健福祉士

関係機関との連携(包括支援センター、居宅介護支援事業所、市役所など)

社会資源の活用(介護保険、自立支援医療)

作業療法士

個別アプローチ(学習療法、脳機能訓練など)

集団アプローチ(生活技能訓練、リハビリテーション療法など)

放射線技師

頭部MRI検査などの画像検査

臨床検査技師

脳波検査、血液検査

認知症について~受診~サポートの目的

認知症疾患医療センター画像1

施設について

認知症疾患医療センター画像2

認知症疾患医療センター画像3