次の9つの生活スタイルが認知症の発症要因の35%を占めることが、医学誌「ランセット」に発表されました。

  1. 教育(15歳以降に教育を受けていない)
  2. 中年期(45歳以上65歳未満)の聴力低下
  3. 高血圧
  4. 糖尿病
  5. 肥満
  6. 高齢期(65歳以上)の喫煙
  7. 運動不足
  8. 抑うつ
  9. 社会的孤立

引用文献: Gill Livingston, et al : Dementia prevention, intervention, and care. Lancet. 2017

つまり、高齢期に入ったら、喫煙をやめること、高血圧や糖尿病があるならしっかり治療すること、運動不足を解消すること、社会的な交流を増やし、うつの世界に入らないようにすることがとても大切になってくるのではないでしょうか。

認知機能の低下は、「認知症」という病気だけでなく、多くの要因が複雑に絡んで現れてくるとされています。もちろん、加齢は大きな影響を与えているでしょう。他には、例えば、高血圧、糖尿病といった体の病気、運動不足や孤立といった社会的な環境なども認知機能に影響を与えうると言われています。

Fotuhi M, et al. :Nat Rev Neurol. 2009 より改変

例えば、519名のアルツハイマー型認知症患者を対象に高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙、動脈硬化性疾患などの治療や管理と認知機能の推移を検討した研究では、高血圧や糖尿病などすべてをしっかりと治療することで、認知機能の低下を一定程度抑えることができたと報告されています。

Deschaintre Y, et al. :Neurology. 2009